2017年 03月 09日
モンテへ向かう
バスを降りてモンテの教会へと向かうところ。
向こう側に見えている所にバスの停留所があります。
小さく見えてるバスに乗ってきたのですが、下って行くところです。
途中で見かけた小さなチャペル。
Capela do Largo da Fonte
泉広場のチャペルというような名前がついているようです。
何か謂れのある泉なんでしょうが、検索してみても、
ポルトガル語の説明しか見つからないので分かりません。
ルルドの泉に似たような伝説があるのかしら。
聖母マリアの絵も飾られ、泉の水が流れ出る水道もあります。
モンテの教会へとえっちらおっちらと階段を上って行きます。
この舗装の仕方は数百年前からあるマデイラの伝統なのですよ。
今でもこれ専門の職人さんがいるのです。
ここからの眺めもいいのです。
更に上ると、教会へのラストの階段が待っています。
ここで記念撮影する人は多いです。
ここの脇に亡命でフンシャルやモンテで暮らしていたオーストリアの最後の皇帝カール1世の像が立っていました。彼は1921年にマデイラ島に亡命していましたが、翌年35歳の若さで早逝され、モンテの教会にカール1世が永眠している棺が安置されてます。他にもロシアといい、中国といい、ラスト・エンペラーというのは悲劇的ですね。3人とも皇帝という重荷を受けとめるのには線が細いようで、穏やかそうな似たようなタイプというところも切ないですね。カール1世は島民にも慕われるような優しい性格で信仰に篤い人だったらしく、2003年には時の教皇ヨハネ・パウロ2世によって列福(カトリック教会において徳と聖性が認められ聖人に次ぐ福者の地位に上げられること)されてますね。20世紀の国家元首として福者に認定された最初の人物だったそうです。でも亡骸のオーストリアへの帰還は許されていないのですよね。
ここの高台からの町並みの眺め、なんだか見覚えがあったのですよね。
マデイラ島に行く数ヶ月前に夢の中で見たような覚えがありました。
階段を上ってきて疲れたのでしょうか(笑)
いや、モンテの教会の下、高台の風が心地良くて、
青空を眺めながら味わっていたのでしょうね。
by sternenlied2
| 2017-03-09 00:52
| 旅(国外)